No.93 オンライン講師・教える仕事 ストアカは売れたときだけ10〜30%、Udemy は売れ方で取り分が変わる
教える仕事には、日時を決めて生徒を集めるストアカのような場と、録画した講座を売り続ける Udemy のような場がある。ストアカは登録や掲載が無料で、売れたときだけ自己集客なら10%、ストアカ経由なら30%(対面は20%)、2回目以降は10%の手数料がかかる。Udemy は2023年11月の講師向け書簡で、マーケットプレイスでの講師の取り分37%を据え置き、サブスクリプションの取り分を2026年1月から15%に下げるとした。
本文と出典
あらまし
自分の知識や技能を人に教えて対価を得る仕事は、ネットの場を使えば自宅からでもできる。
形は大きく二つあり、日時を決めて生徒と向き合う形と、録画した講座を作って売り続ける形である。
2026年10月時点で確かめられた公式の情報をもとに、ストアカと Udemy の手数料と条件を整理する。
どんな仕事か
売るのは「教えること」である。
ストアカは、先生が講座(オンラインまたは対面)、時間制の相談、個別のレッスン、月額のサービスを開き、生徒が申し込む場だ。
検索ページには、ビジネススキル、IT、料理、写真、ハンドメイド、カルチャー、教養など幅広い分野が並ぶ。
Udemy は、講師が動画講座を作って載せ、受講者が購入する場である。
一度作れば売れるたびに収入になるが、作るまでの手間は大きい。
始め方
・1. ストアカの場合、先生として登録し、講座の内容、日時、料金、定員を決めて掲載する
・2. オンライン講座ならビデオ会議の道具を用意し、通信と音声を事前に確かめる
・3. 申し込みが入ったら開催し、終わったら生徒にリピートを案内する
・4. Udemy の場合、講師として登録し、講座の構成を決め、動画を撮って編集し、審査を経て公開する
お金の流れ
ストアカは、登録費、掲載費、月額費がすべて0円で、費用がかかるのはサービスが売れたときだけである。
生徒が初めて受講するとき、SNS やブログなど自分の集客経路から申し込まれれば10%、ストアカの検索や特集から申し込まれれば30%(対面講座は20%)の販売手数料がかかる。
同じ生徒の2回目以降は、集客経路にかかわらず10%である。
各手数料には別に消費税がかかり、開催しなかった場合やキャンセルの場合は手数料は発生しない。
たとえば3,000円のオンライン講座にストアカ経由で初めて申し込まれると、30%の900円と消費税が引かれる。
その生徒がリピートすれば、次からは10%の300円と消費税になる。
ストアカの利用料ページでは、申し込みページの自動作成、予約や日程の管理、生徒への連絡、生徒限定のクーポン発行、月謝制の課金、レッスン中のけがや事故の補償(ストアカ補償)を無料の機能として挙げている。
自分でホームページを作らなくても、講座の受付から集金までをストアカの中で済ませられる。
Udemy は、売れ方によって講師の取り分が変わる。
2023年11月の講師向け書簡では、講座を1本ずつ売るマーケットプレイスでの講師の取り分37%は変えないとしている。
一方、定額で受け放題のサブスクリプションからの取り分は、25%から2024年1月に20%、2025年1月に17.5%、2026年1月に15%へ段階的に下げると発表した。
講師が自分で集客したときの率など、2026年10月時点の現行の数字を Udemy の公式ヘルプで確かめることはできなかった(ヘルプが確認用の道具で読めなかった)。
シニアと教える仕事
ストアカの公式ページで、シニアの先生の事例を紹介する記事は今回見つけられなかった。
ただ、ストアカの分野には料理、園芸、写真、手芸、教養などがあり、長年の趣味や仕事の経験がそのまま講座の題材になりうる。
対面講座の手数料が20%とオンラインより低いのは、地域で教室を開く人を想定したものと考えられる。
向く人・向かない人
向くのは、人に説明するのが好きで、相手の反応を見ながら話せる人だ。
オンラインでも、1時間ほど画面越しに話し続ける体力と、ビデオ会議の操作に慣れることが要る。
録画講座は、話すより編集に時間がかかるので、パソコン作業に根気のある人に向く。
向かないのは、決まった日時に予定を空けるのが難しい人と、人前で話すのが苦手な人である。
落とし穴
・ストアカ経由で初めての生徒が来ると30%かかるので、値付けは手数料を見込んで決める必要がある
・Udemy のサブスクリプションの取り分は年々下げられてきた。規約は会社の判断で変わる
・他人の教材、写真、音楽を講座に使えば著作権の問題になる
・講座の収入は所得になる。確定申告の要否は税務署か税理士に確かめる
評価の分かれる点
オンライン英会話のような「講師として雇われる、または業務委託で働く」形は、手数料ではなく時給や1回いくらの報酬で決まる。
今回は、日本語話者が講師になる場合の条件を公式ページで確かめられなかったため、扱わなかった。
くらさんの考察
ストアカは、一度来た生徒が続けて受けてくれるほど手数料が下がる作りになっている。
教える仕事は、新しい生徒を探すより、来てくれた生徒に続けてもらうことが収入を安定させると考えられる。
ジージへの問いかけ
人に教えられるほど続けてきたことは何でしょうか。
画面越しに知らない人へ1時間話すのと、録画して編集するのと、どちらが続けやすいと思いますか。
地域の公民館などで対面の教室を開くことも考えますか。
出典
・ストアカ 利用料について(先生・主催団体向け) https://www.street-academy.com/fee
・Udemy "Updating subscription terms to enable key investments and business growth"(2023年11月2日) https://teach.udemy.com/enabling-investment-subscription-terms-update/
この記事を読んで浮かんだ疑問は、運営者ジージが仕事QAでくらさんに質問し、答えをそこに載せていきます。