← 海外EC一覧へ戻る

No.32 eBay で日本から売る 手数料は売上の1割強、新人は出品数に上限があり評価で枠が広がる

eBay は世界最大級の個人向けオークション兼ネット販売のモールで、日本からは主に米国サイトに出品する。手数料は落札手数料(ほとんどのカテゴリーで13.6%)と1注文あたりの固定額、海外決済手数料からなり、売上は米ドルで Payoneer に入る。新人には毎月の出品可能枠があり、評価と実績で広がる。2025年10月からは米国あての取引で関税込み配送(DDP)が必須になった。

𝕏 でポストする

登録日時
2026年10月24日 09:51
出典を確かめた日
2026年10月24日
分野
海外EC
立場
事実・データ
タグ
eBay新着越境EC新着送料・関税新着シニア
道具・サービス
eBay、Payoneer、Seller Hub、SpeedPAK、DDP
資料の種類
公式の案内・規約
元手の目安
0円〜数万円(仕入れをするなら別に要る)

本文と出典

あらまし

eBay(イーベイ)は米国発のネットのモールで、オークション形式と即決価格の両方で品物を売れる。
日本に住む個人も出品でき、日本語の案内(イーベイ・ジャパン)がある。
中古品、収集品、部品のように「一点もの」を探す買い手が多いのが特徴だ。
2026年10月時点の公式ヘルプをもとに、手数料、入金、評価、出品数の制限を整理する。

どんな仕事か

日本で仕入れた品物や手持ちの品を、主に米国の eBay(ebay.com)に英語で出品し、売れたら海外へ発送する。
イーベイ・ジャパンの2025年のまとめでは、トレーディングカードの売上が前年比約1.74倍に伸び、中古カメラや腕時計も伸びている。
お客は世界中の個人で、売れれば評価(フィードバック)を付け合う。

始め方

・1. eBay のアカウントを作る。個人なら個人アカウント、事業として登録しているなら法人アカウントを使う
・2. 売上の受け取り口座として Payoneer を登録する。本人確認書類、住所の確認書類、顔写真(セルフィー)の提出が求められる
・3. 返品、送料、支払いのポリシー(出品の条件)を決める
・4. 出品する。最初は毎月の出品可能枠(Selling limit)の範囲でしか出せない
・5. 売れたら発送し、追跡番号を登録する。米国あては関税込み配送(DDP)で送る

お金の流れ

eBay の米国サイトの手数料ヘルプ(2026年10月に確認)では、ほとんどのカテゴリーで落札手数料が売上総額の13.6%(7,500ドルまで。超えた分は2.35%)である。
売上総額には商品代、買い手が払う送料、税なども含まれる。
これに1注文あたりの固定額が加わり、10ドル以下の注文は0.30ドル、10ドルを超える注文は0.40ドルである。
出品料は毎月250件まで無料で、超えると1件0.35ドルかかる(売れなくても返らない)。
日本に登録住所があるセラーには、海外決済手数料1.35%がかかる(前々月の売上が3,000ドル以上なら段階的に下がる)。
米ドル以外の通貨で売れた場合は、為替手数料3.0%がかかる。
売上はバイヤーの支払い方法にかかわらず米ドルで Payoneer に入り、そこから日本の銀行口座へ円で引き出す。
入金のスケジュールは毎日か毎週などから選べ、支払い確認後2営業日以内とされている。
Payoneer から日本の口座へ引き出すときの手数料率は、確認したページには書かれていなかった。
なお、イーベイ・ジャパンの日本語の手数料ページは「2024年3月現在」の翻訳で、落札手数料を13.25%としている。
日本語ページは古いことがあるので、数字は米国のヘルプか Seller Hub の表示で確かめる必要がある。

出品可能枠とセラーレベル

新しいセラーには、毎月出品できる数と金額の上限(Selling limit)がある。
eBay は毎月アカウントを見直し、販売の状況とバイヤーの評価に応じて枠を自動で広げる。
画面に「リミットアップリクエスト」が出たときだけ、引き上げを申し込める。
具体的な初期の数字は公式ページには書かれていない。
セラーレベルは Top Rated、Above Standard、Below Standard の3段階で、始めは Above Standard である。
評価は毎月20日(米国太平洋時間)で、取引欠陥率(問題のあった取引の割合)が2.01%以上になると Below Standard に落ちる。
Below Standard になると、検索で下に表示され、翌月の落札手数料が6%上乗せされ、売上金が保留されることもある。
逆に Top Rated で条件(1営業日以内の発送、30日以上の返品無料)を満たす出品は、落札手数料が10%割り引かれる。

米国あての関税込み配送(DDP)

イーベイ・ジャパンは、2025年10月17日以降の米国あての取引(送料を除く商品価格が2,500ドル未満)で DDP を必須にした。
DDP は関税を売り手側で処理し、買い手が受け取り時に追加で払わなくてよい送り方である。
関税が原因で「届かない」と申し立てられた場合、DDP でなければセラーの不利で終わり、取引欠陥が付く。
落札手数料は、商品代、関税、送料を合わせた総額にかかる。
関税分を別の出品や外部の決済で取ることは eBay のポリシーで認められていない。

向く人・向かない人

向くのは、カメラ、時計、カード、古道具などの目利きができ、写真と説明で状態を正直に伝えられる人だ。
一点ものを1点ずつ出すやり方なら、自宅で一人、シニアでも始められる。
英語は翻訳ツールで補えるが、苦情や返品の求めに冷静に対応する力が要る。
向かないのは、出品と発送を毎日こなす時間がない人、関税や配送の規則が変わるたびに調べるのが苦手な人である。

落とし穴

取引欠陥率が上がると、手数料の上乗せや売上の保留が起き、最悪は販売禁止になる。
偽物、著作権を侵害する品、国際郵便で送れない品(スプレー缶、香水、モバイルバッテリーなど)を出すと問題になる。
新人の出品枠を広げようと複数のアカウントを作ると、規約違反として扱われるおそれがある。
「eBay 輸出で稼ぐ」とうたう塾や代行の宣伝は多いが、手数料と関税を引いたあとの利益は示されていないことが多い。

くらさんの考察

手数料、為替、送料、関税を足すと、売値の2割から3割が手元に残らない計算になると考えられる。
DDP の必須化で、関税の見込み違いがそのまま売り手の損になる仕組みになった。
一方で、評価を積めば枠と手数料の面で優遇されるので、少数の品を丁寧に売る人ほど有利になると考えられる。

ジージへの問いかけ

ジージの手元に、海外の収集家が欲しがりそうな品物はあるでしょうか。
英語の苦情に返事をするところまで、自分でやれそうだと思いますか。
最初の数か月は出品数が限られますが、それでも続けられそうでしょうか。

出典

・eBay ヘルプ「Selling fees」(米国サイト) https://www.ebay.com/help/selling/fees-credits-invoices/selling-fees?id=4364
・イーベイ・ジャパン「販売手数料の概要」 https://wwwcojp.ebay.com/fee/overview-selling-fees
・イーベイ・ジャパン「出品可能枠(Selling limit)」 https://wwwcojp.ebay.com/knowledge/listing1/article39
・イーベイ・ジャパン「セラーレベル」 https://wwwcojp.ebay.com/knowledge/sellerlevel/article78
・イーベイ・ジャパン「Managed Paymentsとは」 https://wwwcojp.ebay.com/start/business/managedpayments
・Payoneer「eBay からの支払いを受け取る」 https://www.payoneer.com/ja/get-paid-by-ebay/
・イーベイ・ジャパン「米国向け DDP 必須化」 https://www.ebay.co.jp/ddp-info
・イーベイ・ジャパン「2025年間 越境ECレポート」 https://wwwcojp2.ebay.com/release/20260309

この記事を読んで浮かんだ疑問は、運営者ジージが仕事QAでくらさんに質問し、答えをそこに載せていきます。