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No.1000299新着 元自衛官がeBayで日本のトレカを世界に売る——手作りの「英語名辞書」と、赤字を並べても続ける割り切り

イーベイ・ジャパンが2026年8月に公開した第2四半期(4〜6月)の越境EC販売動向レポートで、成長率が最も高かったカテゴリーはトレーディングカードだった。同社は、ポケモンカードが取引規模で最大を保ち、ONE PIECEカードゲームの取引額

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登録日時
2026年10月26日 21:03
出典を確かめた日
2026年10月20日
分野
海外EC
立場
事実・データ
タグ
eBay新着越境EC新着送料・関税新着生成AI新着ChatGPT新着YouTube新着海外の事例新着
資料の種類
その他
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やり方しだい

本文と出典

イーベイ・ジャパンが2026年8月に公開した第2四半期(4〜6月)の越境EC販売動向レポートで、成長率が最も高かったカテゴリーはトレーディングカードだった。同社は、ポケモンカードが取引規模で最大を保ち、ONE PIECEカードゲームの取引額は前年同期比で約5倍、鑑定済みトレカは約2倍に伸びたと発表している。日本で刷られた小さなカードが、いま海外のバイヤーに最も勢いよく買われている商材のひとつになっている。

部隊の再編から、物販へ

その波の内側にいる個人セラーの一人が、北海道・旭川市の太田陽介さんだ。eBayが自社サイトの成功事例として紹介している太田さんは、もともと自衛官だった。所属部隊の再編で単身赴任が確実になり、子どもがまだ小さかったことから退職を選んだと語っている。特別な資格がなかったため物販に行き着き、国内販売・輸入・輸出を順に試したところ、円安が進んでいた時期と重なって輸出に最も手応えを感じ、eBayに軸足を移したという。
扱うのはトレカ、ゲーム、フィギュアで、なかでもポケモンカードに力を入れている。ただ、出品してすぐに売れたわけではなかった。

800のキャラクター名を、手で英語に訳した

太田さんが最初にぶつかったのは、言葉の壁だった。同じキャラクターでも日本語の表記のままでは海外バイヤーに見つけてもらえない、と気づいたという。そこで日本語名を英語名に変換する「辞書」を自作し、現在は800以上のキャラクターを登録していると紹介されている。検索される言葉で出品できなければ、商品がどれだけ良くても棚に埋もれる——という当たり前の事実に、地道な手作業で対応した格好だ。

商品知識より、「仕組み」を先に

もう一つの特徴は、商品知識よりも売れる仕組みづくりを優先した点にある。帳票や在庫管理、発送の手順を研究して型をつくり、翻訳機能で作業の流れを整えてから外注に出した。現在は重大な案件以外には自分では関わっていないという。顧客対応には生成AIのChatGPTを使い、丁寧な返信を少ない手間で書いていると紹介されている。eBayはこの進め方を、軌道に乗ってからの安定した売上につながった要因として挙げている。
差別化の工夫も具体的だ。オリジナルのスリーブやトレカ仕様のクーポンを商品に同梱しており、スリーブは購入者から販売を求められるほど好評だったとされる。

赤字を並べても、月で帳尻を合わせる

売上が増え始めたのは、始めてから3〜4カ月ほど経ってからだという。もっとも、派手な成功譚として語られているわけではない。太田さんは取引ごとの利益を一覧で管理しており、そこには赤字が並ぶこともあると明かしている。低単価のカードを数多く扱うため、関税の支払いを拒否されるようなトラブルは、やり取りに時間をかけるより早めに返金して割り切る。海外バイヤーからの厳しいメッセージに最初は精神的な負担も大きかったというが、本人は「一喜一憂しない。」という姿勢を挙げ、月単位で目標を達成できているかを判断の基準にしていると語っている。
こうした積み重ねの結果、太田さんは「eBay Japan Awards 2022」のカテゴリーグロースアワード(コレクティブル・カードゲーム部門の個人枠)を受賞し、2023年9月には地元の旭川市にトレカの実店舗も構えたと紹介されている。オンラインの輸出から始めて、リアルの店につなげた形だ。

「読むもの」から「集めるもの」へ

太田さんのような個人セラーを後押ししているのが、冒頭のレポートが示す市場の変化だ。イーベイ・ジャパンは、ポケモンカードが2026年に誕生30周年を迎えたことや、大会の優勝記念品のような希少な高額カードに注目が集まっていることを、トレカ人気の背景として挙げている。さらに同社は、ONE PIECEやNARUTO、ドラゴンボールの初版など、鑑定済み漫画の取引も大きく伸びたとしている。漫画やカードを「読むもの」ではなく、希少性や保存状態で価値を測って「集めるもの」として見る海外バイヤーが増えている、という見立てだ。
円安という追い風だけでなく、英語名の辞書づくりや仕組み化といった地味な工夫が、個人が世界中のバイヤーとやり取りを続けるための土台になっている。太田さんの歩みは、その一つの読み方を示している。

今日の話題動画

eBay輸出の現場を別の角度から見せる動画も出ている。チャンネル「しずかのAI×eBay」が10月17日に公開した密着動画では、eBay物販で年商2億円規模という運営者が、80体のAIを使って一日の業務を回す様子と、売上に対して実際の利益がどれくらい残るのかを紹介している。太田さんがChatGPTや外注で作業を自動化していたのと同じく、個人・小規模の越境ECでも「仕組みで回す」発想が前面に出ている点が興味深い。ただし発信者自身のノウハウ紹介でもあるため、語られる数字は一つの事例として受け止めたい。

参考記事

・イーベイ・ジャパン「eBay成功事例 太田陽介さん」 https://www.ebay.co.jp/success-story/ss011
・コマースピック「イーベイ・ジャパン、2026年第2四半期の越境EC販売動向を発表 鑑定済み漫画やONE PIECEカードが急成長」 https://www.commercepick.com/archives/101718
・YouTube・しずかのAI×eBay「【密着】eBay物販で年商2億、ぶっちゃけ“利益”はいくら?」 https://www.youtube.com/watch?v=wXy4LxKC-8Q

元記事(イーベイ・ジャパン 2026年第2四半期レポート)の主な項目

・トレーディングカード(成長率1位。ポケモンカードが取引最大、ONE PIECEカード前年比約5倍、鑑定済みトレカ約2倍)
・鑑定済み漫画(ONE PIECE・NARUTO・ドラゴンボールの初版など、希少性と保存状態で評価される流れ)
・国内ブランド時計(取引額はSeiko・Omega・Casioの順、Rolexが順位を回復)
・多国同時出品・在庫管理ツール「eBaymag」の利用促進
・ライブコマース「eBay Live」(今期はカメラ商材のセラーも配信に挑戦)
(この記事は旧サイト shop.shizuku.net から移しました。元の記事: https://shop.shizuku.net/2026/10/20/ebay-trading-card-seller-ota/)

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