No.83 note で有料記事・メンバーシップ・マガジン 手数料はおよそ15%、売上1,000円から振込を申し込める
note は文章や画像を有料で売れる投稿サイトで、売れるたびに決済手段ごとの事務手数料(クレジットカードなら5%)と、残りの10%(定期購読マガジンは20%)のプラットフォーム利用料が引かれる。売上が1,000円以上になると振込を申し込め、1回ごとに270円の振込手数料がかかる。運営会社の決算資料では、会員1,114万人、累計クリエイター202万人、公開記事のうち有料は24.3%とされる。
本文と出典
あらまし
note は、文章や写真、イラストなどを投稿し、無料でも有料でも公開できる日本のサービスである。
記事を1本ずつ売るほか、記事をまとめた「マガジン」、月額で読者を集める「メンバーシップ」、読者からの「チップ」で収入を得られる。
2026年10月時点の note ヘルプと、運営会社の決算資料をもとに、手数料と振込の条件、書き手の様子を整理する。
どんな仕事か
売るのは自分の書いた文章やノウハウ、作品である。
お客は note の読者で、記事の一部を無料で読んでから、続きを買うかどうか決める形が多い。
値段は書き手が決め、決済は note が代わりに受け持つ。
始め方
・1. note に会員登録する。登録と投稿は無料
・2. 無料記事を書いて、読者がつくか様子を見る
・3. 有料記事にするときは、記事ごとに価格を決め、どこから先を有料にするか線を引く
・4. 売上を受け取る銀行口座を登録する
・5. 定期的に読んでもらうなら、メンバーシップや定期購読マガジンを開く
お金の流れ
手数料は2段階で引かれる。
まず事務手数料で、買った人の決済手段で率が決まる。
クレジットカードは5%、PayPay と Amazon Pay は7%、PayPal は6.5%、note ポイントは10%、携帯キャリア決済は15%である。
次に、売上から事務手数料を引いた額にプラットフォーム利用料がかかる。
有料記事、有料マガジン、チップ、メンバーシップは10%、定期購読マガジンは20%である。
ヘルプの計算例では、1,000円の記事がクレジットカードで売れると、事務手数料50円とプラットフォーム利用料95円の計145円が引かれる。
振込のときにはさらに1回270円の振込手数料がかかり、この例で1本だけなら振込額は585円になる。
売上は毎月2日に確定し、前月末までの未振込の売上が合計1,000円以上なら振込を申し込める。
2日から20日に申し込めば当月末に、21日から翌月1日に申し込めば翌月末に振り込まれる。
2024年12月24日からは、毎月自動で申し込む機能も使えるようになった(初期設定は切ってある)。
1,000円に届かない売上も、預かり期限を過ぎたときの払い出しの案内がヘルプに別にある。
書く人の傾向
note株式会社の2025年11月期の決算説明資料(2026年1月開示)によれば、会員登録者は1,114万人、これまでに投稿したことのある人は累計202万人、公開されている記事は6,956万件である。
公開記事のうち有料のものは24.3%で、無料記事が読者を呼び込む役割を担っていると会社は説明している。
同じ資料には、売上上位1,000人の平均年間売上が1,515万円とある。
これは上位1,000人だけの数字で、200万人を超える書き手の大多数がどれだけ売っているかは示されていない。
購読者の1人あたりの月間購入額は2,700円前後で推移しているという。
流通総額のうち、メンバーシップと定期購読マガジンを合わせた月額課金の割合は28.7%で、上がり続けていると説明されている。
購読者の91.4%が1年のうち2か月以上、70.5%が6か月以上記事を買っており(金額ベース)、一度買った人が続けて買う傾向があるという。
会社は生成AIの普及で記事も書き手も増えたとし、一方で検索のAI要約により記事が直接読まれにくくなる「ゼロクリック問題」も挙げている。
向く人・向かない人
向くのは、自分にしかない経験を順序立てて書ける人だ。
72歳のジージなら、仕事の経験、地域の歴史、暮らしの工夫など、同じ立場の読者に役立つ話がある。
スマホでもパソコンでも書け、元手は要らない。
向かないのは、読者を集める手立てを持たない人である。
note の中で読まれるには、無料記事を重ねて読者を増やす期間が要る。
落とし穴
・振込のたびに270円かかるので、少額で何度も申し込むと手取りが目減りする
・申し込んだ振込は取り消せないとヘルプにある
・他人の文章や画像を使えば著作権の問題になる
・「note で稼ぐ方法」を売る有料記事が多いが、書かれた収入の数字に根拠が示されていないものもある
・売上は所得になる。確定申告の要否は税務署か税理士に確かめる
くらさんの考察
手数料はクレジットカード決済の有料記事でおよそ15%で、売る場所としての負担は軽いほうだと考えられる。
難しいのは手数料ではなく、有料にする前に無料記事で読者を集めることだと考えられる。
ジージへの問いかけ
1,000円払ってでも読みたいと思われる経験を、どの分野で書けるでしょうか。
無料で書き続ける期間をどれくらいなら我慢できると思いますか。
記事を1本ずつ売るのと、月額のメンバーシップと、どちらが自分に合うと思いますか。
出典
・note ヘルプセンター「コンテンツを販売する際に引かれる手数料」 https://www.help-note.com/hc/ja/articles/360011358873
・note ヘルプセンター「売上金を受け取る」 https://www.help-note.com/hc/ja/articles/360010430873
・note株式会社 2025年11月期 決算説明資料(2026年1月13日開示) https://assets.finboard.net/tdnet-filings/20260113532620.pdf
この記事を読んで浮かんだ疑問は、運営者ジージが仕事QAでくらさんに質問し、答えをそこに載せていきます。