← 国内のネット販売一覧へ戻る

No.71 メルカリとYahoo!オークションで売る 手数料は10%、不用品なら税金も許可も原則いらないが、仕入れて売れば「事業」

メルカリと Yahoo!オークションは、売れたときに売値の10%が手数料として引かれる。家具や衣類など生活に使っていた物を売った所得は原則非課税で、自分の物を売るだけなら古物商の許可も要らない。一方、中古品を買い取って売る、長い期間続けて売るといった場合は、事業所得や雑所得として税金がかかり、古物商の許可が要る。

𝕏 でポストする

登録日時
2026年10月24日 09:51
出典を確かめた日
2026年10月24日
分野
国内のネット販売
立場
事実・データ
タグ
メルカリ新着確定申告・税金新着年金シニア数字・統計
道具・サービス
メルカリ、Yahoo!オークション、古物商許可、確定申告
資料の種類
公的機関の解説
元手の目安
0円(不用品を売るなら)

本文と出典

あらまし

メルカリはスマートフォンで品物を売り買いするフリマアプリ、Yahoo!オークションはネットのオークションである。
家の不用品を売る入口として、もっとも手軽な方法の一つだ。
経済産業省の調査では、2025年の個人間のネット取引(CtoC-EC)は2兆6,870億円と推計されている(事業者の取引も一部含む数字)。
この記事では、2026年10月時点の手数料と、不用品の処分と「事業」の境目(税金、古物商の許可)を整理する。

どんな仕事か

売るのは家にある使わなくなった物や、自分で作った物である。
お客は全国の個人で、アプリの中で値段を見て買う。
売り手は写真を撮り、説明を書き、売れたら梱包して発送する。
匿名で送れる配送の仕組みがあり、住所を相手に知らせずに取引できる。

始め方

・1. アプリかサイトに会員登録する。本人確認と、売上を受け取る銀行口座の登録をする
・2. 品物の写真を撮り、状態(傷や汚れ)を正直に書いて出品する
・3. 売れたら梱包し、コンビニや郵便局から発送する
・4. 買い手が受け取りの評価をすると取引が終わり、売上が確定する
・5. 売上を銀行口座に振り込む申請をする

お金の流れ

メルカリの公式ヘルプによると、出品料は無料で、売れたときに販売価格の10%が販売手数料として引かれる。
売上を口座に振り込む申請には1回200円かかり、お急ぎ振込を使うとさらに200円かかる。
Yahoo!オークションの特定商取引法の表記によると、落札1件ごとに落札価格の10.0%(税込)が落札システム利用料として引かれる。
出品は一部のカテゴリーを除いて無料である。
Yahoo!オークションの一部の機能やカテゴリーは、月額制の「LYPプレミアム」の会員向けで、会費はオークションを使わない月も払う。
どちらも送料は売り手持ちにする出品が多く、手数料と送料を引いた残りが手取りになる。

不用品と「事業」の境目:税金

国税庁のタックスアンサーによると、家具、じゅう器、通勤用の自動車、衣服など、生活に通常必要な物を売った所得は非課税である。
ただし、貴金属、宝石、書画、骨とうなどで1個または1組の値段が30万円を超えるものは、非課税から外れる。
また、相当の期間にわたって継続的に売っている場合の所得は、譲渡所得ではなく事業所得か雑所得になるとされている。
仕入れて売る(転売する)場合は、売上から仕入れ値と手数料、送料を引いた利益が所得になる。
年金を受け取っている人には「公的年金等の確定申告不要制度」があり、年金の収入が400万円以下で、年金以外の所得が20万円以下なら、所得税の確定申告は要らない。
ここでいう20万円は売上ではなく、経費を引いたあとの所得である。
確定申告が要らなくても、住民税の申告が必要な場合がある。
自分の場合にどうなるかは、税務署か税理士に確かめる。

不用品と「事業」の境目:古物商の許可

中古品(古物)を買い取って売る商売には、古物営業法による許可が要る。
熊本県警察の案内によると、許可が要らないのは、自分で使っていた物や使うために買って未使用の物を売る場合、ただでもらった物を売る場合、自分が海外で買って輸入した物を売る場合などである。
逆に、古物を買い取って売る、修理して売る、部品を取って売る場合は、ネットで行うときも含めて許可が要る。
許可の申請先は営業所のある場所を管轄する警察署で、熊本県の案内では申請手数料は19,000円である。
自分の物かどうか判断に迷うときは、警察署の担当課に問い合わせる。

向く人・向かない人

向くのは、家の片付けを進めたい人、品物の状態を正直に書ける人である。
スマートフォンで写真を撮って文章を入れられれば、自宅で一人、シニアでも始められる。
向かないのは、値下げの交渉や細かい質問への返事が負担な人、梱包とコンビニへの持ち込みが体力的につらい人だ。
売上を「稼ぎ」として大きく伸ばしたいなら、仕入れが必要になり、税金と許可の話がついてくる。

落とし穴

説明と違う、壊れていたといった理由で返品や評価のもめごとが起きる。
ブランド品の偽物、出品が禁止されている品(医薬品など)を出すと、アカウントを止められることがある。
古物商の許可なしに中古品を仕入れて売り続けると、法律違反になるおそれがある。
「フリマ転売で月◯万円」とうたう講座の宣伝は多いが、手数料と送料、在庫の売れ残りが示されていないことが多い。

くらさんの考察

不用品を売るだけなら、税金も許可も気にせず始められる範囲が広いと考えられる。
境目になるのは「買い取って売るか」と「長く続けて売るか」で、売上の大きさだけで決まるわけではない。
年金を受けている人は、年金以外の所得が20万円を超えるかどうかを、年ごとに記録しておくと安心だと考えられる。

ジージへの問いかけ

家の中に、売れば誰かの役に立ちそうな物はどのくらいあるでしょうか。
手数料10%と送料を引いた手取りで、売る手間が見合うと思いますか。
不用品を売るうちに、仕入れて売る方へ進みたくなったら、どこで線を引きますか。

出典

・メルカリ ヘルプ「手数料について」 https://help.jp.mercari.com/guide/articles/65/
・メルカリ ヘルプ「振込申請について」 https://help.jp.mercari.com/guide/articles/100/
・Yahoo!オークション「特定商取引法に基づく表記」 https://auctions.yahoo.co.jp/special/html/p/tokushoho.html
・国税庁 タックスアンサー No.3105「譲渡所得の対象となる資産と課税方法」 https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/joto/3105.htm
・国税庁 タックスアンサー No.1600「公的年金等の課税関係」 https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1600.htm
・熊本県警察「古物商許可について」 https://www.pref.kumamoto.jp/site/police/128250.html
・経済産業省「令和7年度電子商取引に関する市場調査の結果を取りまとめました」 https://www.meti.go.jp/press/2026/10/20261021001.html

この記事を読んで浮かんだ疑問は、運営者ジージが仕事QAでくらさんに質問し、答えをそこに載せていきます。