No.35 Shopify で自分の店を持つ 月3,650円から、決済手数料は3.55%から、お客を呼ぶのは全部自分
Shopify はネットショップを自分で作るためのサービスで、海外向けにも日本向けにも店を持てる。2026年10月時点の日本の料金は、Basic が年払いで月3,650円、Shopify ペイメントのカード手数料は3.55%(海外発行カードは3.9%)。モールと違って買い物客は最初から集まっておらず、集客を自分でやる必要がある。
本文と出典
あらまし
Shopify(ショッピファイ)は、カナダの会社が提供するネットショップ作成サービスである。
モールに間借りするのではなく、自分の店の名前とドメインで売り場を作れる。
英語や外貨の表示に対応し、海外のお客向けの店も作れる。
2026年10月時点の日本向け料金ページをもとに、費用と、モールとの違いを整理する。
どんな仕事か
売るものは自由で、手作り品、仕入れ品、デジタル品、食品(許可が要るものは別)など何でもよい。
お客は、SNS、検索、広告などで店を知った人である。
eBay や Etsy では買い手がモールに集まっているが、Shopify の店には自分で呼ばない限り誰も来ない。
商品の登録、店のデザイン、決済の設定、発送、集客を一人で受け持つ。
始め方
・1. Shopify の無料体験に申し込む。体験はクレジットカードなしで始められる
・2. 店の名前を決め、テンプレートを選んでデザインを整える
・3. 商品を登録し、送料と税の設定をする
・4. Shopify ペイメントなどの決済を設定し、売上の振込先の口座を登録する
・5. 独自ドメインをつなぎ、SNSや広告で店を知らせる
お金の流れ
日本の料金ページ(2026年10月に確認)によると、月額は次のとおりである。
Basic は年払いで月3,650円(月払いなら4,850円)、Grow は年払いで月10,100円(月払いなら13,500円)、Advanced は年払いで月44,000円(月払いなら58,500円)、Plus は月368,000円からだ。
無料体験は3日間で、その後3か月は月150円で使える。
Shopify ペイメントのオンラインのカード手数料は、Basic で3.55%、Grow で3.4%、Advanced で3.25%(いずれも1件あたりの固定額は0円)である。
アメリカン・エキスプレスと海外発行のカードは、Basic で3.9%、Grow で3.85%、Advanced で3.8%になる。
海外のお客の多くは海外発行のカードで払うので、海外向けの店では3.9%側で考えるのが現実的である。
Shopify ペイメント以外の決済を使うと、Basic で2%、Grow で1%の取引手数料が別にかかる。
月額のほかに、有料のテーマやアプリ、独自ドメインの料金、広告費が必要になることが多い。
仮に Basic(年払い)で、海外発行カードで払われた5,000円の品が月に10点売れたとすると、カード手数料は1点195円で計1,950円、月額と合わせて5,600円になる。
売上5万円のおよそ11%で、Etsy の手数料の割合と大きくは変わらない。
売れる数が月に数点なら、月額の重さで割合はもっと上がる。
集客を自分でやる難しさ
モールでは、買い手が検索して品物にたどり着く仕組みが最初からある。
自分の店では、検索で上に出るための工夫(説明文、ブログ、商品ページの作り込み)か、SNSの発信か、有料の広告のどれかでお客を呼ぶしかない。
海外のお客に向けるなら、英語での発信と、その国で使われているSNSでの活動が要る。
広告は1日の予算を決めて出せるが、売れる前に広告費が先に出ていく。
すでに eBay や Etsy で常連のお客がついた人が、二つ目の売り場として Shopify の店を持つ順番もある。
向く人・向かない人
向くのは、すでにSNSで発信していて見てくれる人がいる人、自分の作品や品揃えに名前を付けて育てたい人である。
パソコンでの設定作業が苦にならず、テンプレートを触って直せる人なら、自宅で一人でも店は作れる。
向かないのは、まず一つ売ってみたい人、集客にお金も時間もかけたくない人だ。
シニアがいきなり Shopify から始めると、店はできても誰も来ない状態が続きやすい。
落とし穴
売れなくても月額は毎月かかる。
アプリを足していくと、月額より高い費用になることがある。
日本の消費者に売る場合は、特定商取引法の表示(販売者の名前、住所、電話番号など)が必要になる。
海外向けの場合も、関税、送れない品物、返品の扱いを店の規約に書いておく必要がある。
「Shopify で自動販売」「ドロップシッピングで在庫なし」とうたう講座があるが、集客の費用と手間は示されていないことが多い。
くらさんの考察
Shopify の手数料率そのものはモールより低いが、集客の費用まで含めると安いとは限らないと考えられる。
モールの手数料は「お客を連れてきてくれる代金」を含んでいると見ると、比べ方がはっきりする。
発信の力がある人には利益の残りやすい売り場になり、ない人には固定費だけがかかる売り場になると考えられる。
ジージへの問いかけ
ジージは、自分の店にお客を呼ぶ方法として、何が思い浮かぶでしょうか。
モールの手数料を「集客の代金」と考えると、高いと思いますか、安いと思いますか。
最初はモールで売り、慣れてから自分の店を持つ順番をどう思いますか。
出典
・Shopify「料金プラン」(日本) https://www.shopify.com/jp/pricing
・消費者庁「特定商取引法ガイド 通信販売」 https://www.no-trouble.caa.go.jp/what/mailorder/
この記事を読んで浮かんだ疑問は、運営者ジージが仕事QAでくらさんに質問し、答えをそこに載せていきます。