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No.1000309新着 EUへ送る小包、11月から「1品2ユーロ」の手数料が加わる——7月の免税廃止に続く二段目

EUに荷物を送る日本のeBayセラーにとって、11月1日はもう一段の節目になる。EUは域外から届く小口の商品に、1品あたり2ユーロの「取扱手数料(Union Handling Fee)」を課す。今年7月に150ユーロ以下の免税がなくなり、暫

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登録日時
2026年10月26日 21:03
出典を確かめた日
2026年10月22日
分野
海外EC
立場
事実・データ
タグ
eBay新着越境EC新着送料・関税新着YouTube新着
資料の種類
その他
元手の目安
やり方しだい

本文と出典

EUに荷物を送る日本のeBayセラーにとって、11月1日はもう一段の節目になる。EUは域外から届く小口の商品に、1品あたり2ユーロの「取扱手数料(Union Handling Fee)」を課す。今年7月に150ユーロ以下の免税がなくなり、暫定の関税が乗ったばかりのところに、二段目の固定費が積み上がる形だ。

11月から乗る「1品2ユーロ」とは何か

この手数料の中身は、欧州委員会の関税同盟総局が公開している制度改革のページで確認できる。対象はEU域外からオンライン販売で持ち込まれる商品で、1つの小包に同じ品が2個入っていれば1品として数える。金額にかかわらずかかり、150ユーロを超える荷物も例外ではない。いったん課されると、あとで商品に不具合が見つかっても返金されない。
欧州委員会はこの手数料の狙いを、データ確認やリスク分析、書類・現物検査といった「税関当局で増え続けるコストを補う」ためと説明している。正式な金額は委任法令(delegated act)で定めるとされ、2ユーロという額と11月1日という日付は、同委員会の10月7日付の告知やeBay側の案内で示されている。

7月の免税廃止から続く流れ

この2ユーロは単独の変更ではない。欧州委員会のページによれば、150ユーロ以下の小口輸入を免税としてきた「デミニミス」ルールは6月30日で終わり、7月1日からは代わりに1品3ユーロの暫定関税が入った。これは新しい関税システムが立ち上がる2028年ごろまでの経過措置で、その後は通常の関税率に移るとされている。
つまり150ユーロ以下の小包は、7月からの3ユーロの関税に、11月からの2ユーロの取扱手数料、さらにVAT(付加価値税)が重なる。1品あたりでは小さな額でも、低単価の商品を薄い利益で何個も送るタイプの販売では、固定費の積み上がりがそのまま手残りを削る。

eBay側の運用変更——DDPと製品識別子

制度の変更に合わせて、eBayの発送側も動いている。物流情報を整理するNiceggieの記事によれば、日本・韓国からEU向けに送る商品価格150ユーロ以下の荷物は、10月1日からDDP(関税元払い)での通関が求められ、DAPや購入者負担の従来のやり方は使えなくなると紹介されている。記事はeBayの越境政策ページを根拠に公開情報を整理したものとしている。
加えて11月1日からは、EU向けの商品に製品識別子(PID)の入力が義務づけられる。eBayの国際配送の告知ページでは、入力欄を10月23日から使えるようにすると案内している。

「攻める」か「除外する」か

日本のeBayセラー向けの解説ブログは、この一連の変更への対応を実質的に二択として整理している。EU専用の配送ポリシーを作って上乗せ分を価格に反映し、対象商品にだけ適用して「攻めて続ける」か、EUを配送除外国に設定して手続きの負担ごと避けるか、という分け方だ。同ブログは、初心者やリスク回避を優先する人には除外も有効な選択肢だと紹介している。
発送手段についても注意が促されている。同ブログによれば、対象国向けでは日本郵便のIOSS利用が7月下旬に止まり、重課税や返送のリスクがあるため、FedExなどDDPに対応した業者を検討すべきだと紹介されている。越境EC系の発信には自己PRや商材誘導が混じりやすいので、こうした対策の当否は自分の取扱商品と利益計算に当てて確かめたい。

まだ確定していない部分

2ユーロという額や11月開始は示されているものの、数え方の細部はまだ固まりきっていない。小包ごとなのか、品目(HSコード)ごとなのか、品数ごとなのかで総額が変わるが、ここは解説する側でも見解が分かれている。FedExの資料でも、EU全体の取扱手数料は11月導入予定だが詳細は未定と案内されている。登録済みの「Trust and Check」事業者には2028年から軽減(1件0.5ユーロ)が議論されているという情報もあるが、こちらは未確定だ。最終的な条件は、委任法令が公表された時点で確認するのが確実だろう。
当面やっておけるのは、11月1日より前に、ドイツ・フランス・イタリア・スペインなどEU向けの着地価格を一度計算し直しておくことだ。手数料は1品あたりでは小さいが、返金されず、関税やVATと重なる。低単価の商品をEUに薄利で送っている人ほど、この積み上がりが効いてくる。

元記事の全項目

・IOSS番号を記載する(日本郵便は差出人参照番号に手入力、150ユーロ超には記載しない)
・全商品に正確なHSコードを設定する
・DDPに対応し、関税を先払いできる状態にする
・日本郵便の重課税・返送リスクを踏まえ、IOSS自動連携に対応した業者も検討する
・関税と国別手数料を踏まえてコストを計算し、価格を見直す
※ eBay輸出の解説ブログがまとめた「EUセラーが取るべき対応」の一覧。今回ピックアップした着地価格の見直しを強調した。

今日の話題動画

越境ECの「年商」と「手残り」は別物だ。チャンネル「しずかのAI×eBay」が10月17日に公開した密着動画(約4.5万回再生)では、eBay物販で年商2億円規模というセラーに、送料や手数料を引いたあとの実際の利益はいくらかを聞いている。今回のEU手数料のように固定費が積み上がる局面では、売上の大きさより一品ごとの手残りで見る視点が効いてくる回として紹介されている。数字の前提や運用は発信者の立場を割り引いて受け取りたい。

参考記事

・欧州委員会 課税・関税同盟総局「EU Customs Reform」 https://taxation-customs.ec.europa.eu/customs/eu-customs-reform_en
・eBay Global Shipping「Announcements」 https://www.ebayglobalshipping.com/announcements
・Niceggie「eBay、韓国・日本からEU向けの小口荷物にDDPを義務化」 記事リンク https://www.niceggie.com/ja/news/ebay-requires-ddp-for-small-parcels-from-japan-and-south-korea-to-the-eu-2026-6abcdb401bc406cba47f4b2c
・eBay輸出の解説ブログ「EU圏を続ける?除外する?eBayセラーが知っておくべきEU最新規制まとめ」 https://ebay-marketing-tool.com/ebay-eu-tariff/
今日の話題動画しずかのAI×eBay(YouTube) https://www.youtube.com/watch?v=wXy4LxKC-8Q
(この記事は旧サイト shop.shizuku.net から移しました。元の記事: https://shop.shizuku.net/2026/10/22/eu-union-handling-fee-2026/)

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