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No.1000294新着 「送料を決めるのは誰か」——eBayがオーストラリアで11月に始める“プリペイド配送”と、英国が先に歩いた道

eBayが、オーストラリアの一部セラーに対し、同社が用意するプリペイド配送ラベルの利用を事実上必須とする方針を打ち出した。eBayセラー向けニュースサイトのValue Added Resourceは、10月9日の利用規約改定でこの変更が告知

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登録日時
2026年10月26日 21:03
出典を確かめた日
2026年10月19日
分野
海外EC
立場
事実・データ
タグ
eBay新着越境EC新着送料・関税新着YouTube新着海外の事例新着
資料の種類
その他
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本文と出典

eBayが、オーストラリアの一部セラーに対し、同社が用意するプリペイド配送ラベルの利用を事実上必須とする方針を打ち出した。eBayセラー向けニュースサイトのValue Added Resourceは、10月9日の利用規約改定でこの変更が告知され、11月11日から段階的に適用されると報じている。対象は「Pro」プランに加入していないセラーで、国内取引の多くでeBayのラベルを使うことになるという。
報じられている仕組みはこうだ。配送料は買い手の所在地と荷物の情報からeBayが計算し、買い手から徴収する。セラーには豪州郵便(Australia Post)のプリペイドラベルが自動で割り当てられる。送料無料で出品していたセラーは、荷物の重量に応じた割引後の定額を売上から差し引かれる、とValue Added Resourceは説明している。当初の配送業者はAustralia Postのみで、他社の追加は今後の予定とされる。
この動きは唐突に出てきたものではない。同サイトによれば、eBayは今年3月、年間売上2万5000豪ドルまでの非Proセラーを対象に販売手数料(Final Value Fee)を無料にする「fee-free selling」を導入している。同時に買い手から「Buyer Protection Fee」を取り、ラベルの購入をeBay経由に限る仕組みも入れた。手数料をなくす代わりに、配送と決済の経路をプラットフォーム側へ寄せてきた流れの延長線上に、今回のラベル必須化がある。
例外も設けられている。750豪ドルを超える出品、40豪ドル未満の封筒サイズ、規格外の大型荷物、店頭受け取りは対象外だという。自分で配送業者を選びたいセラーは「Pro」プランへ移る必要がある。Pro Starterは月額が無料だがFinal Value Feeは発生する、と紹介されている。新しい規約では、プリペイドのサービスをeBay Marketplaces GmbHが提供し、セラーはラベルのキャンセルも自前の追跡番号のアップロードもできないとされる。配送まわりの裁量が狭まる点は、頭に入れておきたい。
先を歩いているのは英国だ。Value Added Resourceによれば、eBay UKの「Simple Delivery」は2024年に衣料品で始まり、対象カテゴリを広げながら、条件を満たす個人セラーの取引で必須になった。そして9月1日には料金が引き上げられ、商品価格に応じた段階的な価格が既存の出品にも適用されたという。同サイトは、セラーが管理配送へ移された後で料金が上がりうることを、この英国の事例が示していると指摘している。豪州の今回の変更を「英国の筋書きをなぞるもの」と位置づけるのは、こうした経緯があるからだ。
背景には、eBay自身の懐事情もある。同社の2026年第2四半期の取引関連損失は前年同期の8600万ドルから1億3300万ドルへ、およそ55%増えた。eBayは配送プログラムに伴う消費者保護コストの増加を理由に挙げたが、Simple Deliveryがそのうちどれだけを占めるかは明らかにしていない、とValue Added Resourceは伝えている。一方で配送収入は二桁成長で、英国のC2C取引の大半はすでに管理配送を経由しているという。手数料を下げても配送で稼ぐ構図が、数字の上でも浮かぶ。
ここまでは英国や豪州の「国内」C2C配送をめぐる話で、日本から海外へ送る越境輸出に今すぐ適用されるものではない。それでも注視する意味はある。送料をいくらにするか、どの業者で送るかという判断が、セラーからプラットフォームへ移っていく——この方向性は、eBayという同じ場所で商売をする日本のセラーにとっても他人事ではない。配送の主導権が誰の手にあるかは、利益率にも、トラブル時に動ける余地にも直結する。市場ごとに段階的に入るこの変更が、どこまで広がるのかを見ておきたい。

今日の話題動画

配送や手数料と並んで、個人セラーが気にかけるのがアカウントの安全性だ。「個人で貿易Channel」を運営する和田綾香さんが、eBay輸出でのアカウント停止(サスペンド)の原因と対処を、自身の経験と最近の相談事例から解説している。再生回数は約400回(10月中旬時点)。プラットフォームが配送を握る話の裏側には、出品者がプラットフォームの判断一つで店を止められるというリスクもある。今日のテーマと地続きの一本として紹介したい。

参考記事

・Value Added Resource「eBay Australia Moves Fee-Free Sellers Into Managed Shipping, Following UK Playbook」 https://www.valueaddedresource.net/ebay-australia-managed-shipping/
・和田綾香 / 個人で貿易Channel(YouTube)「【eBay輸出】アカウント停止(サスペンド)の原因と対処法」 https://www.youtube.com/watch?v=KV5PbkiIPH0
(この記事は旧サイト shop.shizuku.net から移しました。元の記事: https://shop.shizuku.net/2026/10/19/ebay-managed-shipping-australia-2026/)

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