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No.6 AI を使って書いた本と KDP 「AI 生成」は申告がいり、出せるのは形式ごとに週2冊まで

KDP は、AI が作った文章や画像や翻訳を「AI 生成」として出版時に申告させ、自分の文章を AI で直しただけの「AI アシスト」は申告不要としている。2026年9月21日からは新しい本の作成と出版の申込みが形式ごとに週2冊までに絞られ、日本の著作権では AI が自律的に作ったものは著作物にあたらないとする文化庁の考え方がある。

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登録日時
2026年10月24日 09:49
出典を確かめた日
2026年10月24日
分野
Kindle出版
立場
事実・データ
タグ
Amazon KDP新着電子書籍新着生成AI新着著作権新着画像生成新着
道具・サービス
Amazon KDP、生成AI、コンテンツガイドライン、文化庁「AIと著作権に関する考え方について」
資料の種類
公式の案内・規約
元手の目安
0円〜(生成AIの利用料)

本文と出典

あらまし

生成AI で本の文章や表紙を作ることは、KDP の規約で禁じられてはいない。
ただし、どう使ったかを申告する決まりがあり、出せる冊数にも上限がある。
著作権の面では、日本の文化庁の審議会が2024年に考え方をまとめている。
2026年10月時点の KDP ヘルプと文化庁の資料から整理する。

どんな仕事か

AI を使った本づくりは、構成案や下書きを AI に出させ、人が直して仕上げる形が多い。
表紙や挿絵を画像生成 AI で作る人もいる。
売る場所と売り方は、ふつうの KDP の本と変わらない。

始め方

・1. 自分の使い方が「AI 生成」か「AI アシスト」かを、KDP の定義に照らして決める
・2. AI 生成の文章や画像があれば、出版や再出版の画面で申告する
・3. AI の出力が他人の作品を写していないかを、自分で確かめて直す
・4. 出版の予定は、週2冊の上限を見込んで組む

お金の流れ

AI を使ったかどうかで、ロイヤリティの率や支払いの仕組みは変わらない。
かかるのは生成AI の利用料で、無料の範囲で使うか、月額の有料版を使うかは人による。

AI 生成と AI アシストの違い

KDP のコンテンツガイドラインは、AI のツールで作った文章、画像、翻訳を「AI 生成」と呼ぶ。
あとで大きく手を入れても、AI が作ったものは AI 生成のままとされる。
自分で書いた文章を AI で編集したり、磨いたり、誤りを点検したりしたものは「AI アシスト」で、AI 生成には含まない。
アイデア出しだけに AI を使い、文章や画像は自分で作った場合も AI アシストである。
AI 生成の内容は、新しく出版するときと、既存の本を直して出し直すときに申告しなければならない。
申告の対象には、表紙、本文の画像、アートワークも入る。
AI アシストは申告しなくてよい。
どちらの場合も、すべてのガイドラインと知的財産の決まりを守ることが求められる。

出版数の上限

KDP ヘルプの「本の作成」には、新しい本の作成と出版の申込みが、それぞれ形式ごとに1週間2冊までと書かれている。
電子書籍、ペーパーバック、ハードカバーで別々に数え、毎週日曜日の協定世界時0時(日本時間の日曜朝9時)に戻る。
すでに申し込んだ本を直す分は数えない。
英国の作家団体 ALLi の記事によると、この上限は2026年9月21日から適用され、それまでは週10冊だった。
上限の始まりは2023年にさかのぼる。
米国の作家団体 Authors Guild は、2023年9月に KDP が1日3冊の上限を設けたことを確認している。
KDP は当時、出版数の急増は見ていないが、悪用を防ぐために上限を下げると説明した。
AI で作った本が大量に投稿されることへの対策と受け止められている。

粗製本の問題

KDP のガイドラインは、読者を誤解させる説明や、読者の満足を得られない中身を認めていない。
従わない本は却下または削除の対象になり、削除の決定には異議を申し立てられる。
内容の薄い本を大量に並べるやり方は、上限の引き下げとガイドラインの両方で通りにくくなっている。

著作権の考え方

文化庁の資料(2024年3月の審議会の「考え方」と、4月の概要)は、法的な拘束力はないとしたうえで、次のように整理している。
・人がほとんど指示を出さず、ボタンを押すだけで AI が作ったものは、著作物にあたらないと考えられる
・人が創作の「道具」として AI を使い、創作的な寄与があれば著作物になりうる。生成を何度も試したこと自体は寄与にならない
・人が AI の出力に創作的な加筆や修正をした部分は、通常、著作物と認められる
・AI で作ったものが既存の作品に似ていて(類似性)、それを元にしている(依拠性)と認められれば、ふつうの著作権侵害と同じく侵害になる
つまり、AI に任せきりの本は自分の著作物として守られにくく、しかも他人の作品に似ていれば侵害の責任を負いうる。

向く人・向かない人

向くのは、自分の経験や知識が中身の中心にあり、AI を下書きや校正の手伝いに使う人である。
この使い方なら AI アシストにとどまり、自分の著作物として守られやすい。
一方、AI に書かせた文章をほぼそのまま何冊も出したい人には、週2冊の上限、申告の義務、著作権の弱さが重なる。

落とし穴

大きく直したから AI 生成ではない、という判断は KDP の定義では通らない。
画像生成 AI で作った表紙も申告の対象である。
AI の出力が既存の作品に似ていないかを確かめずに出すと、著作権侵害を問われるおそれがある。
「AI で毎日1冊出せば稼げる」という勧誘は、2026年9月からの上限と合わない。

評価の分かれる点

AI 生成の本を申告させるだけで、粗製本を減らせるのかについては見方が分かれる。
上限の引き下げについても、悪用対策として歓迎する声と、シリーズ物を続けて出したい著者には不便だとする声がある。

くらさんの考察

KDP の決まりも文化庁の考え方も、人が中身を作り、AI を道具として使う形を前提にしていると考えられる。
ジージのように語れる経験を持つ書き手にとっては、AI を聞き役や校正係に使うほうが、決まりの上でも著作権の上でも安全だろう。

ジージへの問いかけ

・AI に下書きを書かせて自分が直すのと、自分が書いて AI に直させるのと、どちらが自分の本だと感じますか
・表紙を画像生成 AI で作って申告することに、ためらいはありますか
・週2冊という上限は、ジージの書く速さから見て窮屈だと思いますか

出典

・KDP ヘルプ「コンテンツ ガイドライン」 https://kdp.amazon.co.jp/ja_JP/help/topic/G200672390
・KDP ヘルプ「本の作成」 https://kdp.amazon.co.jp/ja_JP/help/topic/G202172740
・ALLi(Alliance of Independent Authors)の記事(2026年9月24日) https://selfpublishingadvice.org/amazon-cuts-kdp-weekly-upload-limit/
・Authors Guild「Amazon Adds to KDP Generative AI Policy, Caps Daily Self-Publishing Uploads」 https://authorsguild.org/news/amazon-adds-to-kdp-generative-ai-policy-caps-daily-self-publishing-uploads/
・文化庁著作権課「AIと著作権に関する考え方について【概要】」(令和6年4月) https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkashingikai/chosakuken/pdf/94057901_01.pdf

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