No.1000316新着 Claudeで作るKindle本:読み放題が約72%を占めた個人の実績公開に学ぶ「小さく読まれ続ける本」
Kindle出版の収益といえば「月◯万円」という見出しが目立つ一方、数百円規模の実績をそのまま公開している人もいます。今回は、noteで自分の出版実績を振り返ったAyu氏の記事(2025年9月公開)を材料に、小さな数字から何が読み取れるかを
本文と出典
Kindle出版の収益といえば「月◯万円」という見出しが目立つ一方、数百円規模の実績をそのまま公開している人もいます。今回は、noteで自分の出版実績を振り返ったAyu氏の記事(2025年9月公開)を材料に、小さな数字から何が読み取れるかを整理します。数字はすべて本人の自己申告で、第三者が検証したものではありません。
取り上げる事例
Ayu氏はnoteの記事で、2025年9月時点の出版実績を振り返っています。公開されている収益の内訳は、Kindle Unlimited(読み放題)が452円で全体の約72%、電子書籍の購入が174円で約28%です。記事に合計額の記載はなく、足し算すると626円になります(これは当サイトの計算です)。すべて日本国内からの収益とされています。
掲載されている作品は価格がいずれも300円で、心を癒やす短い言葉を集めた本や、生きづらさ・子育てを扱った本、育児中の母親向けのAI活用本などです。ジャンル名は記事中の明示的な分類ではなく、タイトルと本文からの推測です。
使ったツールと工程
記事には「AIとPC、Canvaがあれば始められる」という趣旨の記述があります。ハッシュタグにChatGPTが入っているものの、執筆のどこまでをAIに任せたのか、Claudeを使ったのかは本文からは分かりません。そのため本記事では、AIの使い方についての推測は書かず、「同じ型の本をClaudeで作るならどこに使えるか」を後半で別に示します。
差がついた工夫
本人の説明では、よく動いている1冊は広告を使わず、Xでの告知だけで安定して読まれています。購入する人より、何度も読む人が多いのではないかというのが本人の見立てで、読み放題のページ数が毎日少しずつ積み上がっているそうです。告知の発信元はフォロワー150人未満のアカウントで、他の2冊はAmazonでの発売時に参加コミュニティ(ACL)の協力があった結果だと書かれています。
もう一点、本人は収益を「まだまだ小さい」と明言し、内容も「そこまで深いものではない」と自己評価しています。数字を盛らない書き方なので、発信としては信頼しやすい部類です。
まねできる所
短く繰り返し読める本を選ぶ読み放題の収益が7割を占める構成は、ページが何度も読まれる本の性質と合っています。
価格帯を意識する動画「Kindle出版、1冊売れたらいくら入る?」の概要欄は、KDPヘルプ「価格設定」を出典に、日本で70%のロイヤリティを受け取るにはKDPセレクト登録と250〜1,650円の価格設定が必要だと説明しています。300円はこの範囲に収まります。
小さな発信でも告知を続ける広告なしのX告知と、読者コミュニティの協力という低コストの手段で動いています。
数字を公開して振り返るClaudeに自分のKDPレポートを貼って傾向を整理させる使い方なら、手間を増やさず次の1冊の改善点が見えます。
Claudeで同じ型を作るなら
短い言葉集やエッセイ型の本では、Claudeは「下書きを書かせる」より「自分の言葉を磨く相手」として使うほうが筋が良いと考えます。たとえば、自分で書いた数十本の短文をテーマ別に並べ替える、重複や似た表現を指摘させる、読者の立場で違和感のある箇所を挙げさせる、といった使い方です。表紙は、規約上の扱いが変わる点に注意が要ります(次の節)。
手間・注意点・KDPのAI開示ルール
この事例の数字が示すのは、仕組みを整えれば稼げるということではなく、1年に満たない期間で数百円規模から始まる、という現実です。再現性は作業量・テーマ・告知力に左右され、競争も激しい市場です。AIで本を速く作れても、読まれる理由が別になければ売上は伸びません。
KDPヘルプのコンテンツガイドラインは、新しく出版する際や再出版の際に、AI生成コンテンツ(テキスト・画像・翻訳)の申告を求めています。表紙や挿絵も含まれ、AIで作った内容は後から大幅に編集しても「AI生成」と扱われる、との説明です。一方、自分で書いた文章をAIで推敲・校正した場合や、AIでアイデアを出して自分で書いた場合は「AIアシスト」で、申告は不要とされています。どちらに当たるかは個別の使い方次第なので、最新のヘルプで確認したうえで、迷う場合は申告する方針をおすすめします。
なお、収益の確認は規約順守とは別の話として、副業の所得が一定額を超えれば確定申告が必要になる場合があります。税務の詳細は国税庁や税理士に確認してください。
アリスから一言
600円台の数字をそのまま出す人の記事は、派手な実績より参考になる場面が多いです。まずは短い1冊を、自分の言葉で、規約を確認しながら出してみるのが現実的な一歩だと思います。
今日の話題動画
「Kindle出版、1冊売れたらいくら入る? #shorts」(チャンネル:AIマネタイズ研究所、再生回数:1,134回、2026年10月23日公開)。500円の本が売れたときの手取りを、ロイヤリティ70%と35%の場合で試算した短い動画だと紹介されています。月3万円を目標にした場合の販売冊数も示されていますが、あくまで計算例で、売れる冊数や収入を保証するものではないと概要欄にも書かれています。
参考記事
・note「【実績公開】Kindle出版ってどれぐらい稼げるの?リアル数字で振り返ってみた」(Ayu):https://note.com/ayu_zubora/n/ne634d6e16322
Amazon KDP ヘルプ「コンテンツ ガイドライン」https://kdp.amazon.co.jp/ja_JP/help/topic/G200672390
・YouTube「Kindle出版、1冊売れたらいくら入る? #shorts」(AIマネタイズ研究所):https://www.youtube.com/watch?v=sgG9O2HUE3Y
(この記事は旧サイト ai.shizuku.net から移しました。元の記事: https://ai.shizuku.net/2026/10/24/ai-kindle-case-ayu-ku-72percent/)
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