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No.1000265新着 「日本のしょうゆ」はなぜ海外で選ばれるのか——国内は縮み、海外は伸びる調味料の行方

日本の家庭では、しょうゆの出荷量が長く減り続けている。その一方で、海外では需要が伸びていると各所で報じられている。同じ調味料が、国内と海外で逆の動きをしているわけだ。今回はこのしょうゆを取り上げ、なぜ海外で選ばれるのかを、公表されている数字

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登録日時
2026年10月26日 21:03
出典を確かめた日
2026年10月13日
分野
発信で稼ぐ
立場
事実・データ
タグ
海外の事例新着
資料の種類
その他
元手の目安
やり方しだい

本文と出典

日本の家庭では、しょうゆの出荷量が長く減り続けている。その一方で、海外では需要が伸びていると各所で報じられている。同じ調味料が、国内と海外で逆の動きをしているわけだ。今回はこのしょうゆを取り上げ、なぜ海外で選ばれるのかを、公表されている数字と業界の動きから整理する。

国内は縮み、海外は伸びるという構図

国内のしょうゆ出荷量(輸出分を含む)は、しょうゆ情報センターの統計として、1979年のピークが約125万キロリットル、2023年実績が約68万3千キロリットルと紹介されている。単純に比べると、ピークから4割強少ない水準だ。ジェトロの2026年の記事でも、2024年の国内出荷は前年比0.3%減とされ、緩やかな減少が続いている。
海外側では、日本メーカーの海外生産が拡大しているとされる。しょうゆ情報センターの統計をもとにした紹介では、2022年の海外工場での生産量は約31万2千キロリットル、世界の需要は10年で5割ほど増えたと説明されている。数字の出どころは業界団体や関連メディアであり、市場の成長を強調する立場の発信である点は割り引いて読みたい。
また、業界紙の2025年の特集は、出荷量が下げ止まりつつあり、その理由の一つに輸出の増加を挙げている。農林水産省の発表では、2026年上半期の農林水産物・食品の輸出額は897.7億円で前年同期比10.9%増、日本の調味料も好調な品目に含まれたとされる。ただし、しょうゆ単体の輸出額については今回の調査で一次資料を確認できていない。

海外で選ばれる理由として挙げられていること

ジェトロは2026年6月の記事で、しょうゆ自体はすでに海外市場に定着したと述べている。そのうえで、今後は現地料理に合わせた使い方を提案することが付加価値を高める道だとしている。肉や魚の下味、ソース、炒め物など、和食以外で使えることが「万能調味料」と呼ばれる所以だろう。
定着の背景には、メーカー側の長年の投資がある。キッコーマンは1957年にサンフランシスコへ最初の海外販売拠点を置き、1972年には米国で工場を稼働させたと自社の沿革で説明している。現在は米国、中国、台湾、シンガポール、オランダ、英国、タイ、ブラジルなどに生産拠点があり、13カ所という紹介もある。これは企業自身の発信であり、規模の数字は運営側の発信として受け取る必要がある。

次の差別化は「木桶仕込み」と原料

ジェトロの記事は、普及が進んだ段階では、木桶仕込みなどの伝統製法や原材料へのこだわり、特色ある商品で差別化する必要があると述べている。同記事には、長野県中野市のマルヰ醤油への取材(2026年5月13日)が含まれ、同社は主に長野県産の原料を使い、木桶で天然醸造したしょうゆをつくっていると紹介されている。
商品紹介の土台としては、量産型の定番品(キッコーマンなど)と、蔵元が手がける木桶醸造の小規模商品という二つの層に分けて考えると整理しやすい。前者は海外のスーパーで手に入る入口、後者は日本から届ける価値が問われる高付加価値品という位置づけになる。なお、国内の量産品と蔵元品の価格差や海外での販売実績は、今回の資料では確認できていない。

主要データの早見

1957年キッコーマンが最初の海外販売拠点(サンフランシスコ)を設置(同社の沿革)
1972年キッコーマンが米国で工場を稼働(海外生産の入口)
1979年国内出荷のピーク、約125万キロリットル(しょうゆ情報センター)
2023年国内出荷約68万3千キロリットル(同上)
2026年6月ジェトロが「木桶など特色ある商品での差別化が必要」と整理

今日の話題動画

「🇺🇸『日本の醤油を見ろよ💢』…」(チャンネル:頼むぜエディタ、再生回数約35.5万回、2026年9月27日公開)。タイトルによると、化学的に作られた醤油が主流だった米国に日本の醤油が根づいていく経緯を、現地州知事が「キッコーマンの日」を設けたという話とともに紹介する内容とされている。いわゆる海外の反応・雑学系の動画であり、細かな数字や逸話は動画側の説明にとどまるため、本記事の数字とは分けて見るのがよい。
(この記事は旧サイト shop.shizuku.net から移しました。元の記事: https://shop.shizuku.net/2026/10/13/japanese-soy-sauce-overseas-popularity/)

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